CASE STUDY

Tata Motors社 試作品生産の効率を改善

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タタ・モーターズ は、900万台以上の自動車、バス、トラックなどを製造しており、インドの自動車産業をリードしています。また、生産量の大半を自国で生産することで、インド政府の成長促進政策である「メイク・イン・インディア」にも貢献しています。インドの自動車産業の牽引する同社は、、レーザー焼結機と光造形機の両方を使用して、試作品開発のための新技術として3Dプリンティングを積極的に採用しています。しかし、これらの技術を最も効率的に使用するにはどうすればよいのでしょうか?

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タタモーターズチーム Hemkant Yeole、Dinesh Sharma、Aniket Shivgan、Vinayak Bhate、Shivaji Salunkhe、Nilesh Gawande

なぜ自動車プロトタイプを3Dプリントするのか?

プロトタイプの生産は、3Dプリント技術の最初のアプリケーションの一つであり、自動車業界はこの開発の先駆けでした。3Dプリンティングにより、従来の方法よりも迅速にパーツを製造することができます。今日では、この技術はコスト効率が良く、高精度のパーツと幅広い高品質の仕上げ手法を提供しており、驚くほどリアルな仕上がりとなります。

そのメリットは一目瞭然です。課題はどうでしょうか?Tata Motors社、 Engineering Research Centre-Prototype Manufacturing (ERC) は、プロトタイプのボリュームの大部分がサポート構造に由来していることを知りました。サポートの最適な構成を探すために複数回のトライ出力が必要でした。 また、データの準備が不十分であったことが造形の失敗に繋がっていました。幸いなことに、我々の3Dプリント用ソフトウェアは、これらの問題を解決するのに役立つことができました。

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Materialise e-stageで生成されたサポートを持つエアベントアセンブリ

スマートソフトウェアを使用するメリット

Tata Motors ERCは現在、データ準備にMaterialise Magics を使用しています。CADファイルをSTLに変換したり、すべてのエラーを修正したり、パーツの切断、結合、中空、ラベル付け、スケール変更など、さまざまな用途に使用されています。レーザー焼結造形では、Magics Sinter モジュールを使用して、全てのパーツをあらかじめ選択された密度、高さに自動的に配置しています。このソフトウェアモジュールは、データ準備にかかる時間の短縮や、パウダーの消費量の削減等、レーザー焼結プロセスを制御するための多くの方法を提供します。

ERCは、光造形において、サポート構造を自動生成するソフトウェアプログラムであるMaterialise e-Stageを使用しています。この自動化によって、ヒューマンエラーを一掃し、必要不可欠なところだけにサポート付けを行います。歯付きの接続部は、サポートの取り外しを非常に容易にし、結果として、より高い表面品質をもたらします。テクスチャ作成が必要な場合、Materialise 3-matic(トリマティック)は、美的で機能的なテクスチャ、パターン、穴あき構造を作成するのに役立ちます。

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e-stageで生成されたサポートを持つエアベントアセンブリー

スムーズな3Dプリント作業

Materialise Magics 3D Print Suiteの一部であるMaterialise Magicsは、私たちのファイルを修正するための高度なSTL修復ツールを提供してくれるという点で、非常に有用なソフトウェアです。また、欠陥やズレのない3Dプリント部品を自信を持ってプリントできるようになり、お客様のための革新的で高品質な製品を提供できるようになりました。

— タタ・モーターズ、ERC試作品製造担当シニア・マネージャー、Yeole Hemkant

Materialiseソフトウェアに支えられたTata MotorsのERC-試作品製造部門は、現在、材料消費量がより少なく、高品質な3Dプリントの試作品を製造しています。サポート構造は部品の重量の約30%を占めていますが、以前は2倍、3倍の重さがありました。彼らのデータ準備プロセスは高速化され、造形の失敗が少なくなりました。

すべての画像:TataMotors提供


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