CASE STUDY
CO-AMによるAM製造プロセスのスケールアップと効率化について-Extol社
Extol社は、プラスチック製品を自社の製造技術により改善をして提供する企業で、自動車、消費者製品、ライフサイエンスなど、さまざまな分野の顧客に対応したサービスを提供しています。このように多様な顧客を持つ同社は、見積りを迅速に作成し、何千もの注文を正確に追跡するソリューションを必要としていました。Extol社は、当社のCO-AMソフトウェア・プラットフォームと提携し、同社のAM生産プロセスを拡張、改善しました。
チャレンジ
顧客からの見積もりや注文を正確に処理し、管理する
Extol社は、アディティブ・マニュファクチャリング(AM)、プラスチック加工技術、カスタムオートメーションサービスを提供し、試作、開発から生産まで、顧客の3Dプリントでのものづくりの実現をお手伝いしています。同社は、CO-AMとの価値あるコラボレーションを強みとし、3Dプリントによりお客様の問題を解決、あらゆる状況にも対応したAMソリューションをシームレスに提供します。Extol社のチームは、同社が歩んできた経験からこのテクノロジーの複雑な特性をよく理解しています。AMを導入して間もない頃、そして技術が向上すると共に、チームはそれまでのワークフローや ツールを利用してプロジェクトを管理してきました。
ところが注文が増えるにつれ、自社の注文管理用のスプレッドシートは拡張性がなく manufacturing execution system (MES) software (製造実行システム)の導入が同社にとって賢明な投資であることに気付きました。同社は、優れた顧客サービスを維持しながら、迅速かつ正確に見積書を作成できるソリューションを必要としていました。この新システムは同時に、何千もの注文を体系的に追跡し、Extol社のチームが顧客との信頼関係を維持できるようサポートする能力も備わっていなければなりません。
ソリューション
CO-AMは、AMインフラストラクチャを拡張するためのオールインワンソリューションを提供
Extol社は、同社特有の課題に取り組むためのワンストップソリューションとして、 CO-AM の使用を決定しました。CO-AMのデータファブリック(一元管理されたデータ基盤)は、Extol社のAMワークフロー全体のデジタルツールおよびプロセスフィードバックにリンクさせます。これにより、複数の工程を追跡、制御、継続的に改善し、チームやプロジェクト間で効果的な製造規模の拡大を図ることが可能になりました。
「私たちAMチームは、CO-AMを中心に業務を遂行しているといっても過言ではありません。一言で言えば、我々の製造工程のバックボーンとなっているのです。CO-AMの導入により、製造工程で何が起きているのか、何が起きたのかを常に記録しておくことが可能となりました。CO-AMには、すべてのオーダーに必要な情報が、一から十まですべて記録されているのです。 このプラットフォームにより、手作業では不可能な何千もの注文をシームレスに管理できるようになり、コストダウンと生産効率の向上が可能になりました。」とExtol社のビジネスユニットマネージャーで、同社の事業発展への貢献者であるKyle Harvey氏は述べています。
結果
ワークフロー全体を効率化した、拡張性あるAM製造プロセス
Extol社はCO-AMとパートナーシップを結ぶことで、その関係は最高のコラボレーションによる成功例となりました。このパートナーシップは、プロジェクトの見積もりをより正確に発行するためのソリューションとして始まりましたが、すぐにAM製造プロセス全体に効率化を実現するシステムへと発展していきました。
「私たちのチームは、このプラットフォームがアイデアを形にし、さまざまな製造工程にスピーディに変更を加え、これまで考えられなかったような効率性を実現できることに、たえず感銘を受けています」とKyleは述べています。「CO-AM導入は、コスト削減だけでなく、お客様へのサービス向上にもつながっています。」
CO-AMは、Extol社の発展に貢献するソフトウェアソリューションを提供し、受注管理に不可欠な数千のオーダーを常時管理することを可能にしました。すべての注文がCO-AM内にあるため、経営陣や営業からオペレーティング技術者に至るまで、すべてのチームメンバーがプロセスを把握し、プロジェクトを可視化することで、コミュニケーションを向上させることができます。この情報の共有化により、各注文に対して、今まで必要であった社内間の問い合わせや 社内全体のコミュニケーションの回数が減り、納期通りに正確に出荷することが可能になりました。
これにより、Extol社はより多くの見積もりをより正確に、迅速に発行できるようになりました。さらに、精度の向上により、会社固有の条件と運用コストがCO-AMに設定されるため、Extol社は予算立案をより正確に行うことができるようになりました。このような予測を可能にしたのがトレーサビリティ機能です。システムは部品の一つ一つまで品質記録の追跡ができるようになりました。材料証明書やロット番号などの項目は、各注文に直接紐づけられます。このような効率化により、Extol社のチームは、顧客へのより密着したイノベーションのための礎を築き、トラブルや問題解決のための火消し活動から、顧客が3Dプリントの価値あるアプリケーションを見出し、開発するための支援へと焦点を移すことが可能になったのです。
その結果、2022年には1,200件以上の注文を受付け、推定97%の納期通りの出荷率を達成しました。何百もの顧客をサポートするExtol社のチームは、コミュニケーションと注文管理に関連する労働力を毎月約10時間節約できるようになりました。「CO-AMは、私たちのオペレーションに多くの利益をもたらしてくれました。さらに、最も重要なことは、お客様の要求を満たすオーダーを正確に処理し、納品するための作業効率を上げてくれたということです。」とKyle述べています。
「Materialiseはお客様に当社のソフトウェア・プラットフォームへの投資のメリットをすぐにも実感してもらいたいと考えています。そのため、当社のカスタマーオペレーションでは、ユーザー様とCO-AMのチームメンバーで構成されるコアチームを立ち上げました」とCO-AMのテクニカルプログラムマネージャーであるLara Janse Van Vuurenは述べています。「Materialiseではトレーニング、情報共有、ワーキングセッションを定期的に開催し、ユーザー様の成功につながるような支援をしています。また、CO-AMのフレームワークを継続的に最適化することで、Extol社の例のように、当システムの機能をご利用いただくクライアントが期待する重要なビジネス要件や目的を達成する支援をしています。」
CO-AMの導入は、Extol社のAMインフラとビジネスに変化をもたらしました。スマートでデジタル、そしてコネクテッドなエンドツーエンドのソフトウェアソリューションで、貴社のビジョンを実現し、AMによる未来を形づくりませんか。
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上記CASE STUDYについて
Additive manufacturing
CO-AM Software Platform
スケーラビリティを可能にする:顧客の見積もりや注文を正確に処理し、管理する。
プロジェクトの可視化、コミュニケーションの効率化
納期通りに出荷する精度を向上させる