CASE STUDY

Carpenter Additive社-CO-AMによるプロジェクト管理の効率化とチームコミュニケーションの改善について

3 分で読めます

Carpenter Additive 3Dプリントによるロゴマーク

Carpenter Additive社は、自動車、航空宇宙、エネルギー産業向けにサービスを提供しています。様々な異なる産業のお客様や部門からの複雑で多様な情報を扱うことができるソリューションを必要としていました。そこで同社は、生産ワークフロー全体を通してプロジェクト管理の効率化とコミュニケーションの最適化をサポートするために、MaterialiseのCO-AMソフトウェア・プラットフォームを採用しました。

チャレンジ

部門をまたがる多数の顧客からの要望やプロジェクトの管理

130年以上にわたって特殊合金を世界に供給してきたCarpenter Technology社 は、屈指の 特殊材料メーカーとしての評価を得ています。 しかし、Carpenter社はお客様からの進化する新たなニーズに応えるため、2019年に金属積層造形(AM)専門の会社Carpenter Additive社を設立し、イノベーションを起こすことを決定しました。

Carpenter Additive社の世界クラスの金属専門家とAM専門家のチームは、エンドツーエンドの金属AMソリューションでお客様をサポートしています。これには、特殊合金の微粒化、粉末のライフサイクル管理ソリューション、および材料データの生成と評価に焦点を当てた製造サービス全般が含まれ、お客様のAMアプリケーションの加速を支援しています。微粉末製造から熱間等方圧加圧法(HIP)、熱処理まで、幅広い技術をひとつに集約したCarpenter Additive社は、データの整理という差し迫った課題に直面していました。

「私どもには、研究開発のリクエストと、材料開発をサポートするためのお客様からのリクエストが入ってきます。」Carpenter Additive社の技術・研究開発担当ディレクターであるWilliam Herbert氏は、「これまで、データを便利な方法で収集し、それと整合のとれたワークフローを設定することは、私たちにとって非常に厄介なことでした」と語ります。

CO-AMソフトを搭載したPCの斜視図。

「現場の人からプロジェクトマネージャーまで、チーム全体で多様なリクエストとプロジェクトの入力を管理することが課題でした。」

ソリューション

CO-AMは、中央のデータクラウドで管理されたデジタルスレッドのための強力なソフトウェアバックボーンを構築します。

Carpenter Additiveは、 CO-AM を日々のワークフローに統合し、中央デジタルスレッドに基いた強力なソフトウェアバックボーンを構築しました。このデジタルスレッドは、生産、スケジューリング、ジョブなどの情報を集約し、中央の情報ハブを通じて業務を効率化します。「CO-AMは、経営陣やコマーシャルチームが、細かい管理をする必要のない、受注したワークオーダーの進捗状況を把握するためのツールです」とWilliamは述べています。

「最も印象深く、インパクトがあったこととしては、私たちの誰もがどこからでもログインして、最新のプロジェクト状況を把握できることです。もう、誰かに尋ねたり、同僚に電話したりする必要はありません。特に、パンデミックによってチームの大半が在宅勤務を余儀なくされた2020年には、この機能が役に立ちました。」

生産現場のCarpenter Additiveワーカー
PCで作業するカーペンターアディティブ

また、マシンオペレーターもタブレットPCを使用して、現場でCO-AMと連携するようになりました。「オペレーターは、作業指示書に従ってタブレットPCを操作するようになり、アナログなデータ(手書きのシートも多かったのですが)といった紙切れが作業場を行き交うことはなくなりました」と William氏は言います。AMのような製品ごとに異なる作業が発生する業界では、クリアな作業指示は最も重要なことです。

結果

中央で管理され、接続されたデータハブがオペレーションを向上させる

CO-AMで接続された中央データハブを構築することで、Carpenter Additiveチームは初めての3Dプリントによる造形品質を14%向上させ、製造部門の生産性を22%向上させました。さらに、プロジェクト管理の面でも効率が向上し、1週間あたり約12時間を節約することができました。

「デジタルトランスフォーメーションを導入しない製造業は、いずれ取り残されてしまうのではないでしょうか。130年の歴史を持つ特殊金属メーカーであるCarpenters社にとって、AMは、デジタルに対応した製造とワークフローの先駆けとなり得る新しい分野です。私たちのグループでCO-AMを導入することで、デジタルスレッドタイプのアプローチを可能にすることができました。」と William氏は述べます。

CO-AMを活用することで、Carpenter社はAM生産においてコネクテッド・デジタル・マニュファクチャリングの時代を迎え、コミュニケーションの向上と効率化を図り、輝かしい歴史を積み重ねています。CO-AMを活用することで、貴社の生産活動にどのような変化をもたらすことができるのか、想像してみてはいかがでしょうか。


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上記CASE STUDYについて

業界

金属積層造形

ソリューション

CO-AM Software Platform

アプローチ
  • 中央データハブを構築する
  • チームや部門をまたいだ効率化とコミュニケーションの向上
  • 大容量のデータの管理・効率化

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