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3Dプリントに適した症例の確認

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2018年11月、北米放射線学会 (RSNA) の 3Dプリント分科会 (SIG) は、 ポイント・オブ・ケア3Dプリンティング(院内3Dプリント)を対象として、ガイドラインとその適用症例を発表しました。

このガイドラインは、「プレシジョン・メディシンの実現に3Dプリントの役割が重要になってくる」というSIGの考え方に当てはまっており、2021年までに、外科医の25% が手術前に3D印刷したモデルで手術のトレーニングをするようになるとしているリサーチ会社Gartnerの予測によっても裏打ちされています。

放射線科医と外科医は、寛骨の3D解剖学的画像が表示されたコンピューター画面を確認します

安全で一貫性のある医療の実現と3Dプリントの使用方法および使用タイミングについて業界全体の合意を得るには、基準を開発することが必要です。この文献に基づいた文書がそのための大きな一歩になります。

このガイドラインは、2019年7月に実施される予定のポイント・オブ・ケア3DプリンティングのCPTコードと呼ばれる新しいビリングコードに対応しているため、影響力はさらに大きくなると考えられます。CPTコードが実施されれば、3Dプリントの普及率や全米の病院で使用される症例に関するデータをより多く集めることができ、最終的にはさらなる医療費償還の取り組みに向けた道も開けます。

安全で一貫性のある3D印刷解剖モデルの製作

ガイドラインの中で、SIGは、解剖模型の3D印刷にはFDAの認可を受けたソフトウェアを使用することを推奨しています。Materialiseでは、これまでに次の2つのソフトウェア製品でFDAの認可を受けています – Mimics inPrint と Mimics Innovation Suite。 また、独自の認定システムにより、Mimicsとの互換性が認められた3Dプリンターおよび材料を使用することによって、医療用3Dプリントのプロセス全体で適切な品質を確保することができます。

また、方法論や3Dプリントプロセスに関する詳細の中でも、例えば、適切な解像度やスライス厚、データプレップ、材料管理、品質管理など、医用画像の入手方法についても重点を置いて記載されています。

2人の外科医が3Dプリントされた心臓の解剖学的モデルについて話し合う

3Dプリントに適した症例の見極め

現状では、次の症例が臨床適合基準で評価されています。胸部の症例3例、先天性心疾患28例、頭蓋顎顔面の症例28例、泌尿生殖器の症例17例、筋骨格の症例17例、血管症例25例です。「医用画像検査に含まれるデータの価値を表現したり広げる方法として3Dプリントが適切だった」として、「usually appropriate」という分類で評価されています。

文献や専門家が3Dプリントの最適性を認めているこれらのカテゴリーには、総動脈幹症、両大血管左室起始症、頭蓋骨および顔面骨の先天性奇形、腎癌および複雑寛骨臼骨折が含まれます。 ガイドラインのリスト はオープンアクセスの出版物です。

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