Madeleine Fiello 1月 21, 2020

3D プリント業界外からマテリアライズに転職してきた社員から見た、金属造形向けアカデミーの利点をまとめてみました。今回参加したアカデミーには、様々なバックグラウンドを持ったお客様が参加していました。参加者にとって、何が学べるのかを体験してきましたのでご紹介します。

金属AMのような、複雑な技術を用いた施設を立ち上げることが簡単ではないことは知っていました。材料や造形機の理解、失敗しない造形プロセスの確立には2年かかること。通常3か月はかかると言われている造形失敗について、コストについて、その他の課題や対策について、このような情報が、2日間のアカデミーで紹介されています。金属造形向けアカデミーでは、次の5つのことを学ぶことができます。

3Dプリントの技術がデザインを自由にする

 

1. メルトプール要因について

金属3Dプリントに影響を与える要因は多数ありますが、その中でも重要なもののひとつは、メルトプールの影響因子です。理想的なパーツ品質と特性を実現するには、影響を与える要因を、造形環境になるまで何度もテストを繰り返す必要があります。 

特に役立った情報として、異なるプロセスのパラメーターが材料特性と造形の精度にどう影響するか、ということでした。レーザーパワーとスキャンス速度の組み合わせ次第では、造形欠陥の原因になることがあります。これを分析すると、想定どおりの生産性や製品品質、またプロセスの一貫性を実現するためのパラメーターを見つけることが可能になります。レーザーパワーとスキャン速度の様々な組み合わせをテストすることで、金属造形における最適な組み合わせを見つけ、正確なプロパティ、詳細、造形ペースを構築することができます。

 

韓国で開催された金属造形向けアカデミーの様子
A Masterclass in Metal 3D Printing course held in Korea.

 

2. 造形向きとサポート生成について

サポート生成 は金属造形において、どのくらいの材料・データ準備や後工程処理の時間が使われたか、要は造形コストがどのくらいかかるのかに大きく影響します。デザインエリアをサポート付けすることは大切ですが、少ない材料で確実に造形するためのサポート生成が不可欠です。マテリアライズのソフトウェアでは、自動でサポート生成と検証をすることが可能ですが、作業者が造形向きやパラメーターの知識を備えていれば簡単にサポート生成が行えます。

サポート生成と同様に、造形向きも正しく行われると、データ準備にかかる時間とコストを節約することが可能になります。パラメータの応じた最適な造形方向を見つけることは、金属3D造形において非常に重要なことです。

3. 材料特性とリサイクルについて

 3Dプリント可能な材料は多く、アルミからステンレスまで、それぞれの材料の使用方法と管理方法を理解することは非常に重要なことです。適した材料の確認はもちろん、その粉末が所有している造形機に適しているかどうかの確認も大切です。アカデミーでは、マテリアライズの経験を基に、それぞれの材料特性、要件、取り扱い、リサイクルに関する情報を共有します。参加者は材料選択や取り扱いについて、2日間で知識を得ることができます。

また、材料に関して、金属3D造形における安全性についても紹介しています。材料の取り扱いを誤ると、作業者の健康問題、火災、さらには爆発につながる可能性もあります。取り扱い注意が必要な材料を使用する場合、そのリスクを知り、そして安全な作業環境を確保することが必要不可欠です。

 “金属造形向けアカデミーの受講は、金属3Dプリントについて学びたい人には非常に有益です。ここで得た知識は今後、間違いなく日々の業務で役にたつと思います。”
– Seo K Min Hwang, Winforsys

e-Stageを使って生成した金属造形用サポート

4. 金属造形の基礎知識

AMプロセスの背景にある理論とマテリアライズの経験に基づいた知識を習得することが、このアカデミーの目的です。 参加者はマテリアライズメソッドを理解し、インスピレーションを得ることもできるでしょう。 このアカデミーを通して、知識を増やせるだけでなく、造形失敗の回数も金属3Dプリントの学習曲線も、短縮することが可能です。. 

“マテリアライズの金属造形向けアカデミーでは、金属3D プリントに必要な基礎知識とマテリアライズの経験を学ぶことができました。”
– JungMin Han, Doosan Heavy Industries & Construction

 

5. 金属3D造形工場の運営について

理論的な情報は非常に役立ちます。しかし、金属3D造形が実際にどのように機能するか自分の目で確認することも非常に重要です。マテリアライズの3Dプリント工場紹介のトピックは、3Dプリント工場運営にどのように適用できるかを簡単に視覚化できました。メタル3Dプリンティングのスペシャリストが率いる参加者は、プロセスの各ステップを目撃し、機械や手順などに関する質問や懸念に対する回答を受け取る機会がありました。

“以前は、パラメータ設定、部品の配置、レーザーの方向など、Metal 3D印刷に関連するいくつかのトピックについて不確かでした。 しかし、今ではマスタークラスの後、これらのトピックを明確に理解しており、部品の作成と生産計画の両方に役立つと思います。”
– Harmin Lee, KAMI