PRESS RELEASE
Materialise 、3つのニーズに合わせたソリューションと新しい自動化技術でオープンソフトウェア戦略を加速
November 14, 2025
新技術とニーズに合わせたソリューションの導入により、CO-AMは、あらゆるユーザー、アプリケーション、そして装置を接続するオープンで安全なソフトウェア・エコシステムへと進化します。
Leuven(ベルギー) — 2025年11月14日― アディティブ・マニュファクチャリング(AM)ソフトウェアおよびサービス分野の世界的リーダーである Materialise NV(NASDAQ: MTLS)は本日、オープンで安全なソフトウェアエコシステム戦略の次の段階を発表しました。これは、業界で高まるワークフロー自動化と相互運用性のニーズに対応するため、3つのニーズに合わせたCO-AMソリューションと新しい実現技術を導入するものです。
「アディティブ・マニュファクチャリングの産業化は、ソフトウェアの問題でもハードウェアの問題でもなく、生産現場の課題です。これ(AMの産業化)には、完全なワークフロー、実際の制約、そして製造チームが日々直面する実践的なバランスの調整を理解することが必要です。私たちは、一般的なユーザーから高度な利用者まで、市場の具体的なニーズに応えるために提供内容を調整しています。NPIおよびEnterpriseソリューションを提供することで、お客様が自信を持ってAMを規模拡大できるよう支援します。」とMaterialiseソフトウェア事業部 Vice Presidentの Udo Eberleinは述べています。
新しい提供ソリューションであるCO-AM Professional、CO-AM NPI、そして CO-AM Enterprise は、新しいローコードでNode(ノード)ベースの自動化技術である CO-AM Brix と、パーツおよびプラットフォーム準備のためのクラウドベースのビジュアルエディタ(画面上で操作可能)である CO-AM Build Platform によって実現されています。Materialiseはまた、次世代のBuild Processorが完全なオープン構造とモジュール性を採用したことで、製造業者が多様なツールや戦略をワークフローへ自由に組み込めるようになったことも発表しています。
あらゆるユーザー、あらゆるアプリケーション、あらゆる装置に対応
CO-AMは、製造業各社がそれぞれのAM(積層造形)の道のりのどの段階にいようとも、それに応えるように設計されたソリューションを提供し、進化し続けています:
- CO-AM Professional — 多品種少量生産(High-mix, low-volume)のAM向けに、ワークフローの自動化と組み込みのトレーサビリティ(追跡可能性)を提供します。クラウドベースでMagicsと統合されており、データとビルド/プラットフォームの準備を一元化し、AMのノウハウを組み込むことで、チームは唯一の信頼できる情報源を共有し、再現可能で装置に依存しないオペレーションを実行できます。
- CO-AM NPI — 量産を目的としたAM部品の新製品導入(NPI)と品質保証を加速します。これは、CO-AM Brixを使って造形手順(ツールパス)を最適化し、造形準備工程を工夫することで実現します。具体的には、レーザーの照射方法を細かく調整し、品質の向上、造形時間の短縮、そして部品単価の引き下げを図ります。さらに、効果が証明された設定や品質管理の条件を固定することで、公式認定の取得を早め、常に同じ品質で規則に沿った生産を可能にします。
- CO-AM Enterprise — CO-AM Professionalが持つ専門的なAM準備機能に、完全な製造実行と受注管理を組み合わせ、エンドツーエンドのワークフロー管理を提供します。リアルタイムの現場データを接続し、入出力の生産記録と品質記録を捕捉することで、可視性とトレーサビリティ(追跡可能性)をもたらします。これにより、試験的運用からグローバルな量産まで、サイトをまたいだ再現性とコンプライアンスに準拠したオペレーションが可能になります。
Materialiseのプロフェッショナルサービスにサポートされたこれらの提供ソリューションにより、お客様はそれぞれの生産ニーズに合わせてCO-AMソリューションを設計、実装、事業規模に合わせて展開できます。CO-AMは、既製品のシステムではなく、設定可能な統合・制御するための司令塔(オーケストレーションレイヤー)として、製造業各社の環境に組み込まれ、すべてのユーザー、すべてのアプリケーション、そしてすべての装置を繋ぎます。
「AM業界には、ツールを繋ぎ、ワークフローを自動化するエコシステムが必要です。この課題は、単一のポイントソリューション(個別最適化されたツール)では解決できません」とEberleinは述べました。
「深い領域知識を持たないプラットフォームは、詳細な機能を持たない汎用的な橋渡し役になるリスクがあります。それは、便利なうちは良いが不便になり、柔軟なうちは良いが予期しないものが必要になると対応できなくなります。Materialiseは、パートナーとの緊密な連携と現場の知識を通じて培った、数十年にわたるソフトウェア開発の専門知識を提供します。CO-AMは、その知識を業界全体のために活用する方法なのです。」
オープンで接続されたエコシステム構築の土台
今回の最新の発表は、CO-AMが接続された製造環境の基盤としての役割を強化するものです。この環境では、お客様はデータを交換し、技術を統合し、カスタマイズされたAMワークフローを指揮することができます。
CO-AM Brix — 視覚的なノードベースの自動化を通じて、製造ワークフローの自動化と最適化を実現するMaterialiseの新しい鍵となる技術です。昨年発表されたMagics SDK戦略に基づいて構築されており、BrixはMagics SDK、Build Processor SDK、および3-matic SDKを含むMaterialiseのSDK(ソフトウェア開発キット)スイートから800以上の実証済みアルゴリズムを統合しています。これにより、Materialiseが長年培ってきたAMの専門知識と、外部のツールやライブラリを組み込む柔軟性を組み合わせ、大きな統合の可能性を切り開きます。


CO-AM Build Platform — パーツとプラットフォームの表示および編集をクラウドで直接可能にし、AMデータとワークフローの唯一の信頼できる情報源を作成します。CO-AM Brixで設計された自動化ワークフローは即座に実行でき、対話型のプロジェクトはシームレスな改訂追跡機能とともにMagicsで開くことができます。これは、お客様があらゆる他社製の造形準備ツールと作業できる柔軟性を提供するために設計されています。
オープンなBuild Processorアーキテクチャ — 次世代Build Processor(ビルドプロセッサ)は完全にオープンでモジュール化された仕組みを採用しています。製造業者は、検証済みのOEM(装置メーカー)用Build Processorや、Materialiseが開発したProcessorを統合できるほか、Build Processor SDKを使用して完全にカスタマイズされた手順を開発できます。これらは、Magics、他社製CADシステム、3MFワークフロー、またはCO-AMを通じて直接展開でき、プロセスを最適化し、認定された戦略を複数の拠点にわたって確実に展開することを可能にします。
共通ドメインモデル — Materialiseは、Leading Mindsコンソーシアムとの連携の一環として、オープンなドメインモデルを共有しています。このモデルは、パーツ、ビルド、材料ロット、装置、パラメータセット、テレメトリー、品質、系譜といった、AM(アディティブ・マニュファクチャリング)の主要な構成要素(エンティティ)を定義しています。このモデルは、ISO/ASTM 529xx、3MF、OPC UA、QIFなどの標準規格に準拠しており、CO-AMのデータアーキテクチャを導く基盤として機能します。
Materialiseは、AM(積層造形)のオペレーションに関するこの共通言語をパートナーに提供することで、連携のテストや互換性のあるソリューションの構築を可能にします。これは、知識の共有と、業界全体での連携における摩擦(障壁)を低減させるという、同社のコミットメント(貢献)を示すものです。
Materialiseは、Formnext 2025において、拡張されたCO-AMエコシステム、CO-AM Brix自動化技術、および3つの新しい金属対応次世代Build Processorを展示します。製品とソフトウェアソリューションのライブデモンストレーションは、ホール12.1、ブースC139でご覧いただけます。


当社のソフトウェア提供ソリューションに関する詳細については、 CO-AM エコシステムのページをご覧ください。
Materialiseについて
Materialiseは、30年以上にわたる3Dプリントの経験を、持続可能な3Dプリントアプリケーションを強化するさまざまなソフトウェアソリューションと3Dプリントサービスに取り入れています。当社のオープン、かつ安全で柔軟なエンドツーエンドのソリューションは、ヘルスケア、自動車、航空宇宙、アイウェア、ウェアラブル、消費財など、さまざまな業界において、 工業生産とマス・パーソナライゼーションを可能にします。ベルギーに本社を置き、世界中に支社を持つMaterialiseは、業界最大のソフトウェア開発者グループと、世界最大かつ最も設備の整った3Dプリンティング施設を保有しています。
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