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データ準備の際に知っておくべき5つの基本的な修正機能

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3Dモデルの設計や3D造形に携わった経験があれば、CADからSTLに変換した際に発生するファイル修正が如何に重要かはご存知でしょう。設計段階では完璧に見えるファイルもいざ造形を開始すると失敗に陥ることもしばしば。エラーは簡単に見過ごされます。そこで、STL編集ソフトウェアが造形時の問題を回避し、造形成功をするために力を発揮するのです。理想的に造形可能な3Dモデルを得るためのファイルの修正や編集ツールをご紹介します: これらはすべてMaterialise Magicsに含まれる機能です。

1. 交差三角や重複三角をきれいに整える。

3Dプリントを始めたばかりのときに起こりがちなのが隣り合わせの三角干渉です。 三角形の交差が起きている場合には、鋭三角を切り取って、三角を整える必要があります。 このステップを怠ると、モデルの内側・外側が判別されず、正しく3Dプリントされません。

三角は重複することもあります。 このような場合、プリンターは造形パスの計算に時間がかかるばかりか、計算ができないこともあります。 装置にとっては、スライスからパスを出す際に、混乱が生じます。 Materialise Magicsソフトウェアでは重複三角の削除を行い、計算上の問題を回避し、思い通りのモデルの作成を可能にします。

2. 壁の厚みの確認

豆知識: 造形サービスを行っているビューロは時折、間違った壁の厚みによって失注に見舞われているといわれています。 よくあることなので、これは設計段階において留意すべきことです。 3Dモデリングソフトウェアでは、壁の厚みを指定せずにサーフェスをデザインすることが可能です。 しかしながら、3Dプリンタはオブジェクトをどのくらいの厚みにするかについての情報を必要とします。

これにはある程度、バランスを取る必要がでてきます: 正しく、かつ頑丈に3Dプリントするために十分な厚みが必要である一方、材料は可能な限り削減できるよう薄さを保つ必要もあるのです。 Materialise Magicsでは、壁の厚みを検証して、必要に応じて補強できます。

3. ファイルサイズの最小化

データに含まれる三角はコンピュータのメモリを消費します。 そのため、当然三角の数が多くなれば、処理に時間がかかります。 多くの場合、3Dプリンタは必要以上のポリゴン数のファイルをプリントすることさえできません。ポリゴンの削減ややメッシュの除去など、三角形を減らすことは、不可欠な要素です。

4. 3Dモデルのサイズ調整

3Dモデルのサイズ調整はどのような時に役に立つのでしょうか? まず最初に、STLファイルは距離単位の情報を含んでいないため、拡大縮小ツールを使って、モデルを適切な単位やサイズに拡大縮小できます。第二に、厚みの問題を克服するために、モデルを適切なサイズに調整できます。 第三に、サイズは3Dプリントを注文する際の価格に影響を与えることも挙げられます。 最後に、プリント時の収縮を補うためにパーツを予めサイズ調整することもよくあります。

5. パーツの中空化

3Dプリントはコストのかかるビジネスになりがちなので、材料消費を少なくするために、モデル内部を中空化することが有効です。 Materialise Magicsでは、最適な壁の厚みを自由に指定しながら、モデルを中空構造にすることができます。 これによって、最適な構造と優れた外観を保ちつつ、プリントされたモデルは可能な限り経済的かつ環境に配慮したものになるのです。


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