Yuka Hattori 12月 15, 2017

金属3Dプリントの安定性と品質を高めるために。

金属3Dプリントが最終製品にも需要が広がってきた昨今、金属プリンターを導入する企業も急増しています。従来の製造方法を3Dプリントに置き換えることは想像を超える時間や労力、コストがかかるもの。金属3Dプリントともなるとその苦労や課題はさらに大きくなります。金属3Dプリントの基礎知識を得ることはもちろん、様々な要素や特性がどのように関連していて、どのような影響を及ぼすのかを詳しく理解することは造形失敗を最小限に抑え、より安定した金属造形へとつなげるために不可欠です。 マテリアライズではこういった背景から、メタルAMアカデミーを開催することとなりました。国内の第1回開催として、去る12/6-7に、金属3Dプリントのスペシャリストである、Amaury Jolyがベルギーより来日し、2日間にわたる集中講座を実施いたしました。8社24名の多方面の方からご参加いただき、ご好評いただいたアカデミーの様子をいち早くお伝えします。

1日目は理論的な内容が中心の構成。

金属3Dプリントの全般的なお話からスタートし、造形方法による利点やコンテクストによる適合性をお伝えしました。その後は造形のプロセス、マシン、材料管理などにテーマを分けて解説をする形でプログラムが進められました。ご参加者様からは3Dプリンティング全般の理解が深まった、といった声が多く聞かれました。最後には3Dプリントの特性をよく理解したうえで設計することの重要性と、設計事例をご紹介して一日目を締めました。セッションのなかでは、軽量化された人工衛星用ジョイント部品レーシングカー用サスペンションアームなど、金属3Dプリントの強みを活かした高度なエンジニアリングの事例をご紹介しました。 

2日目はより実践的な情報を取り入れたプログラム構成。

前半では、造形方向や配置位置、サポート生成などの方法論やコツのご説明とエクササイズを取り入れてプログラムが進められました。エクササイズでは実際にMagicsを使ってグループごとに様々な要因を考慮しながら配置位置を決めていただくグループワークとなりました。日頃から造形に取り組んでいる方々にとっては、毎日直面しているテーマ/課題であり、また日頃携わっていない方からは「実際に手を動かさないと理解できないことがわかった。」という感想がありました。それぞれのグループで活発に意見が交わされ、ご参加者様同士より深い理解を進められたのではないでしょうか?

後半ではよりコアな部分へとトピックが進みました。様々な溶融プロセスの仕組みや影響についてご理解をいただいたうえで、検証を繰り返し、プロセスウィンドウの範囲を絞り込んでいくことが造形品質の担保には不可欠です。実験計画に基づく実証試験を繰り返し、その過程をトラッキングすることによって、自社のニーズにより合ったパラメータが得られることが強調されました。そして最後にはあらゆる後処理のプロセスについてご説明し、2日間のアカデミーが締められました。

2日間を通し、セッションごとに時間が足りなくなるほどに活発に質疑応答が繰り広げられ、ご参加者様の関心の高さがうかがえました。

アカデミーを通して、ご参加いただいた方々には概ね高く評価していただきました。いただいたご感想を一部抜粋してご紹介させていただきます。

「文献や他社とのヒアリングのなかでは得られないノウハウ・情報を取得できた。」

「基本的な内容から応用まで具体例もあり、勉強になりました。」

「造形時、今まで深く気にしていなかったことがわかった点が良い。ばらばらに見聞きしていたAMの知識を簡潔に要領よくまとめられた説明で学ぶことができ、知識を整理するうえでとても有益なアカデミーでした。」

 

改めまして、ご参加いただきましたお客様には深く感謝申し上げます。お持ち帰りいただいた、金属3Dプリンティングにまつわる知識やノウハウについて引き続き活発な議論がなされることを期待しています。

今後のメタルAMアカデミーの開催は現状未定ですが、ご関心があるお客様はぜひ下記窓口にご連絡くださいませ。

マテリアライズジャパン株式会社 ソフトウェア事業部 

 

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