Yui Takahara 9月 23, 2016

眼鏡を日常的にかけている方なら「これだ」と思える眼鏡フレーム探しの苦労をご存知のはず。デザイン、色、着用時の快適さなど、全てを満たすフレームは中々見つけられないものです。更に選ぶ眼鏡フレームの形状によって顔へのフィット感、レンズの角度と寸法、目とレンズの距離が変わり、レンズの機能にまで影響してしまいます。  

Yuniku から3Dプリントした眼鏡 HOYA Materialise Hoet Design Studio
Yuniku から3Dプリントした眼鏡 (Linen Grey) クリックで写真拡大

 

そうした眼鏡選びの課題をテクノロジーの力で解決する世界初の試みが「Yuniku(ユニーク)」です。Yunikuに選んだフレーム、必要なレンズ、そして3Dスキャンした顔形状の情報を取り入れると、ソフトウェアがレンズを最適な位置に固定して、そのまわりに眼鏡フレームを自動3D設計。眼鏡を着用する消費者がフレームの微調整を行うこともできます。出来上がったデータは3Dプリンターで出力され、指定のレンズと合わせて組み立てられます。

Yunikuでは3Dスキャンデータをもとに眼鏡フレームをデザイン、3Dプリンターで出力。
Yunikuでは3Dスキャンデータをもとに眼鏡フレームをデザイン、3Dプリンターで出力。

 

眼鏡用レンズ製造で知られるHOYAビジョンケア、眼鏡のデザインを手がけるフート・デザインスタジオ、3Dプリント産業をリードするマテリアライズ、三社の強みを結集させて生まれたYunikuは、世界初のオーダーメイド眼鏡製造用システムです。

Yuniku から3Dプリントした眼鏡 HOYA Materialise Hoet Design Studio
Yuniku から3Dプリントした眼鏡 (Leather Raspberry) クリックで写真拡大

 

Yunikuを使った眼鏡ができるまで

ステップ1:まずは自分の好きなフレームを選びます。ここまでは今までの眼鏡選びと同じ。 ステップ2:顔の3Dスキャン撮影。鼻の形状、耳の位置など、眼鏡のフィット感に影響する全ての情報をこのスキャナーが集め、あなたの顔を3Dモデル化します。 ステップ3:簡単なアンケートに記入。仕事用、屋内用、スポーツ用、運転用など眼鏡に求める性能やライフスタイルについての質問に答えます。 ステップ4:HOYA製ソフトウェアが顔の形状と視力情報をもとに最適なレンズ位置を決定。 ステップ5:マテリアライズ製ソフトウェアがそのレンズ位置を保ったまま、指定の眼鏡フレームのデザインを一人ひとりの顔に合わせて自動調整。 ステップ6:最後に備え付けのディスプレイで眼鏡技師と眼鏡着用時の外見シミュレーションを確認。このステップで色やフレームの形状を微調整することも可能です。

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オープン・プラットフォームであるYunikuは、今後もフートその他の眼鏡ブランドのデザインを随時追加していく予定。現在Yunikuからオーダーメイドが可能な眼鏡フレームのデザイン、カラーバリエーション、仕上げのオプションはYuniku専用に開発されたもので、こうしたフレームのチョイスに加えて遠近両用累進、単焦点、室内専用など様々な種類の高品質レンズを自由に組み合わせられます。

Yuniku から3Dプリントした眼鏡 (Linen-Dark-Blue) HOYA Materialise Hoet Design Studio
Yuniku から3Dプリントした眼鏡 (Linen-Dark-Blue) クリックで写真拡大

 

マテリアライズ、ウェアラブル事業グローバル・ビジネス戦略を担当するアリレザ・パランディアン氏は「3Dプリント技術、その強みを活かした用途、それに最適なパートナーを組み合わせれば、産業全体を揺さぶる次世代ものづくりが実現できます」とコメント。「補聴器産業では既にこうした動きがありましたが、実はそれを助けたのもマテリアライズです。我々の補聴器3Dプリント専用ソフトウェアの開発によって、直接耳に入れるタイプのカスタム補聴器がデジタル・マニュファクチャリング技術で製造される割合は、わずか2年の間に20%からほぼ100%に上昇しました。Yunikuも眼鏡業界にそれと同程度の強いインパクトを与えられると確信しています」 HOYAとは以前もVRと3Dプリントを使った次世代型視力測定機などでコラボレーションしているマテリアライズ。テクノロジーの力でアイウェア産業がどう進化していくのか、これからも目が離せません!

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