Kirsten Van Praet 7月 20, 2018

以前紹介した金属造形に関するヒントは覚えていますか。パーツの造形方向や適したサポートの種類についてご紹介しました。しかし、それでもまだ、サポートを生成したり、それを修正したり、かなりの作業時間を要します。さらに、時間をかけてデータ準備をしても、造形失敗が起こると、作り直すのに時間が必要になり、納品が送れるだけでなく、コストにも大きな影響をもたらします。

金属AMが普及すると同時に、要求される3Dパーツの構成も複雑化してきています。だからこそできるだけ自動化してシンプルにしたいものです。パーツをしっかり固定し、反りを防ぎ、そして簡単に除去できるようなサポート生成には時間がかかります。特にパーツそのものが複雑な形状をしていると、十分なサポートがない表面部分に欠陥が生じたり、造形失敗につながる可能性があるため、十分に対策をする必要があります。

必要な場所に適切なサポートを自動で生成してくれたらどうでしょうか?それがデータ準備作業やサポート除去の時間を短縮し、さらに造形失敗のリスクを下げて粉末の節約までしてくれたらどうでしょうか? 実はマテリアライズもこのように考えていた経験があります。そしてこれらの課題を解決したいと思い、世界で初めて金属3D造形向けの自動サポート生成ソフトを作りました。それがMaterialise e-Stage for Metalです。

Materialise e-Stage for Metalで作成したサポートを使ったグリッパー
Materialise e-Stage for Metalで作成したサポートを使ったグリッパー

データ作成時間を90%削減

ドイツにある当社の金属造形工場では、Materialise e-Stage for Metal を使った感想は次のようなものでした。“かなりの時間を削減できて驚いた。基本的には、造形パーツの向きを調整してMaterialise e-Stageを実行する。この作業は約1分で完了です。” お客様であるメーカーのProtoLabs社から前向きなコメントをいただきました。“実際に使用して確認できたことは、e-Stageが生成してくれるサポートは当社のデザイナーにとって仕事の負担を軽減してくれるものだということです。e-Stageを使用することでデザイナーはサポート生成以外のことに集中し時間を費やすことができるようになりました。これまで数時間かかっていた作業が数分で完了することに満足しています。”

“e-Stageのおかげで、サポート生成に関する部分における新人教育がずいぶんと簡単にできるようになりました。直観的でユーザーフレンドリーなソフトなので、迷いなく作業が進められます。造形方向の確認をしたら、あとはソフトが自動でサポート生成をしてくれるのです。e-Stageを導入してから造形エラーがかなり減ったことに満足しています。”

- ProtoLabs

造形失敗を減らす

“ヒューマンエラーが減ることは、造形失敗の確立を減らすことにつながります。ProtoLabs の製造マネージャーであるDavid Bentley氏は次のように言っています。“我々は最初から正確に造形できるように試みており、ほとんどの場合は成功しています。造形失敗は低く、成功の大きな貢献はe-Stageがヒューマンエラーを省いてくれるおかげだと認識しています。”

従来のギターピックサポート生成(左) vs Materialise e-Stageが生成したサポート(右)
従来のギターピックサポート生成(左) vs Materialise e-Stageが生成したサポート(右)

サポート除去時間を50%削減

しっかり支えるための強固なサポートでも、外しやすい形状であればサポートの除去時間及び後加工の効率が上がります。通常、サポートを取り外すために必要なのはプライヤーまたはスニップのみで、最小限のバリを残し、仕上げ作業を最小限に抑えます。

粉末の節約

Bentley氏は、 “我々の経験から、e-Stageを使うと金属造形時の粉のリサイクル率は良くなっています。e-Stageによって作られる足場のようなサポートは粉抜けが良く、パーツ間やサポート間などに粉が閉じ込められるのを防いでくれます。無駄になってしまう粉を極力少なくしてくれるのもe-Stage導入のメリットです。”

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