Madeleine Fiello 11月 13, 2019

3Dプリントには様々な材料の選択肢があります。耐久性と柔軟性を必要とする製品もあれば、高温に耐え、さらにデザイン性も維持する必要のある製品もあります。世界中の幅広い業界で3Dプリントが活用されている今、材料開発も盛んになっていて、私たちは、マテリアライズのユーザー様には最新の情報へのアクセスを用意したいと考えています。今年、マテリアライズは金属グレーディングシステムと5つの新しい材料の発表をしました。FormNextでご紹介しましたが、ユーザー様には新しいオプションを提供し、アイディアの創造につながれば幸いです。なめらかで弾力性のあるものから、硬くてカラフルなものまで、マテリアライズで3Dプリントできる最新の材料をまとめました。

 

Ultrasint TPU 90A-01

TPUは耐久性にも柔軟性にも優れています

 

9月に導入された新しい Ultrasint TPU 90A-01 は既存のTPUのアップグレード製品として発表されました。弾力、耐性、密度、表面品質の面でTPUよりもさらに優れています。 –  85%のβテスターがそう評価しています。TPUは柔軟で高伸び率があり衝撃吸収率が高く、そして使用による変形を防いでくれる性質の材料です。一方、Ultrasint TPUは滑らかな表面と鮮明なディテールを表現することが可能で、グリッパーから水泳用ゴーグルまで、幅広い製品に適しています。

TPUなど既存の材料を含め、使用する材料の範囲を常に最新に維持し、そして改善することは、お客様を最先端技術へとつなぐためには重要です。

 

“すでに多くの剛性材料がありますが、3Dプリントでは柔軟もしくは半柔軟な材料はあまり多くはありません。そのため、TPUのような柔軟性のある材料はこの業界では重要な役割を担っています。”
- Research Project Manager Giovanni Vleminckx

 

ポリプロピレン

ポリプロピレンはプラスチック業界で最も一般的な材料

 

ポリプロピレン (PP) は長い間幅広い分野の製造に使用されている材料です。PPは世界中の3Dプリント製造者が使用している材料で、マテリアライズでももちろん使用しています。この材料の特徴は、柔軟なのに硬く、耐薬品性にも優れているため、試作品でも最終製品でも、どんな用途にも適しています。

特に機能性試作品への使用メリットが有名です。PPを使った最終製品の製造は長年、既に幅広く実施されており、実証済みの材料という観点から3Dプリントへの応用も容易です。試作品を3Dプリントした場合でも、最終製品と同様の機能をもったパーツを造形できるため、正確な機能性テストを実施することが可能になります。コスト・運用観点から従来の製造方法よりもメリットが大きいとされているAMにおいて、PPはこの業界にさらなるメリットを提供してくれるでしょう。

 

PA 2210 FR

難燃性と耐薬品性を持ち合わせたこの新しい材料は、電気または航空宇宙など規定の厳しい業界での最終製品造形に適しています。このような規制のある業界向けの材料には、材料の認証が必要となります。PA 2210 FRは必要なコンプライアンステストをパスし、ブルーカード認証を取得しています。ブルーカードとは、AMプラスチック材料のUL認証です。この認証を得るためには、いくつもの安全性及び性能試験に合格する必要があります。パウダーベッド方式に適した認証材料はPA 2210 FRのみのため、非常にユニークな存在となっています。

 

金属造形方法のグレード

ほとんどの金属粉末で可能な標準グレードと高品質グレードの造形

 

マテリアライズは積極的に金属の3Dプリントに取り組んでいます。2019には金属造形にグレードを与え、標準グレードと高品質グレードという2通りの造形方法を設定しました。AMのための金属材料には、アルミ、チタン、ステンレスの3つがあり、各材料において2通りの造形方法が可能です。

造形方法に選択肢をもたすことで、目的による最適な造形を可能にします。例えば、試作品や簡易的な最終製品であれば標準グレード。標準グレードの造形は、業界水準の品質を満たし、鋳造同等の密度、強度、硬度を保ちますが、高品質グレードよりは強度と密度が低くなっています。規定があったり品質テスト用の造形には高品質グレードの造形をお勧めしています。このグレードシステムは、規定の厳しいパーツ造形向けの承認された材料とそうでないものを区別し、目的に沿った造形をより簡単に可能にするための選択肢です。

 

Vero

Veroは不透明なものであれば何色もの出力が可能

 

2019年はVeroの使用で PolyJetで出力する色の選択肢を増やしました。Veroは柔軟なAgilusとは反対に、剛性な材料です。機械的特性と曲げることができる柔軟性を持ったVeroはおそらく最も汎用性が高い材料でしょう。さらに、希望色を出すために、他の色や材料を混ぜることができ、半透明色を出すことも可能です。

 

VeroClear

VeroClearを使用して3Dプリントされた蛇の頭蓋骨

 

名前からもわかるように、Veroと似た材料ですが、VeroClearには透明性があります。透明度の必要なモデルや試作品に向いています。その透明性を活かして、液体の中にあるように見せたり、透けて見えるパーツにも適しています。Veroと同様にほかのポリジェット材料と組み合わせて使用され、以前は不可能だった半透明の色やパターン、柔軟性も表現することができるようになりました。

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