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㈱日立製作所 RP技術センタ様 Magics活用事例
光造形技術を用いた石造レプリカ作製にMagicsが大きく貢献しました
株式会社日立製作所 モノづくり技術事業部 RP技術センタ センタ長
浜岡 昭夫 様
最近、カンボジアの博物館展示品作製企画に参画されMagicsを活用された事例をご紹介いただきました。
株式会社日立製作所 モノづくり技術事業部 RP技術センタ様は、社内外に対しRP試作モデルの受託製作を行っておられ、光造形装置7台、粉末造形装置1台、複数のMagics、追加モジュールを備えられています。
石造レプリカ作製プロジェクトの概要
2001年、アンコール遺跡にて274体の廃仏が、上智大学アジア人材養成研究センターによって発見されました。これは従来の学説を覆す大発見でした。それらを展示するための博物館が遺跡の近くに建てられ、2007年にオープンしています。
そんな中、レプリカを用いて発掘時の状況を博物館に再現しようという企画が立ち上がりました。上智大学から、日立の持つ光造形技術によるレプリカ作製の協力要請があり、日立グループとしてこれに応えて、レプリカ製作から現地博物館までの搬送を寄付として行いました。
スキャニングデータの修正
まず仏像に対して3Dスキャンが行われ、STL形式の三次元データが作成されました。しかしデータは、影になっている部分が綺麗にスキャニングできず欠落していたり、ノイズが含まれているなど、そのままでは光造形に利用できる状態ではありませんでした。また、ファイルサイズが非常に大きいため取り扱いにくいのも問題でした。
そこで依頼を受けた当センタでは、Magicsを使い、STLデータのノイズ除去とデータ容量低減を試みました。滑らかな表面とディテールを保ちつつ、三角の構成を最適化し、STLファイルサイズを元の161MBから71MBにまで軽くすることができました。また、Magicsの修正ツールを使い、スキャニング時に欠落してしまった部分を補完しました。
光造形用にモデルを分割・加工
次にSTLモデルの中空化(シェル化)を行いました。これにより造形後のレプリカの重量が非常に軽くなるとともに、材料を大幅に節約でき、造形時間も短縮できました。変形を防止するため、モデル内部にはリブを追加しました。
また、仏像は一括造形できない寸法だったため、カット機能を用いてSTLモデルを分割し、造形後に接着する方法を採りました。
最後にMagics SGモジュールを使って、光造形用のサポートを設計しました。仏像はSCS8000DuetScanやSoliform600Quaを使って造形し、仕上げ、接合、塗装を経て完成させました。
