経験ゼロから新型3Dプリンター開発へ

新型金属3Dプリンター製造の依頼を引き受けたFMTSですが、信頼できるサプライヤー選びから製造スケジュールの設定、いちから3Dプリント技術について学ぶなど、すべき事は山積。しかし中国の企業から要求された納期は厳しいものでした。

短期間でのプロジェクト遂行に必要な3Dプリント業界の経験やソフトウェア、ハードウェアツールを提供できるパートナーとして、FMTSはマテリアライズと提携することを選びます。3Dプリント用ソフトウェア製品群「Materialise Magics 3D Print Suite」とコンサルティングサービスの力を借り、FMTSはプロジェクト遂行に向けて動き出しました。

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自由自在なマシン制御で新型3Dプリンター開発をスピードアップ


FMTSの新型金属3Dプリンターを素早く市場投入する鍵となったのは、レーザー3Dプリンターを制御する「Materialise Control Platform(MCP)」。新型マシンや製造工程の制御を目指すマシンメーカー、研究開発部などが、3Dプリンターを自由自在に調整できるよう開発されたマシン制御システムです。MCPを新型3Dプリンターに搭載するメリットのひとつは、マテリアライズのノウハウをベースにした新機種3Dプリンターや新材料の開発が可能になること。結果新型マシンの素早い市場導入が実現します。加えてFMTSはMaterialise Build Processorの導入を通じ、高度なスライス・アルゴリズムとツールパス生成技術を手に入れました。

FMTSの創業者ヘイコ・フライドリージック氏は「広範なパラメータ設定ができるMCPは新型3Dプリンター開発には最適なツールだと感じます。3Dプリント工程に関するデータやパラメータ情報をリアルタイムで記録、追跡できるので、プロジェクトの初期段階から良いスタートを切ることができました」 と語ります。

 

「3Dプリント工程に関するデータやパラメータ情報をリアルタイムで記録、追跡できるので、プロジェクトの初期段階から良いスタートを切ることができました」

 

新型マシンのブレーン

マテリアライズとの協業を開始してから4ヶ月、FMTS製の新型金属3Dプリンターは造形を開始しました。FMTSがMaterialise Control Platform(MCP)を導入したのは2016年6月。その後3ヶ月に渡りマテリアライズのコンサルタントと相談を重ね、9月にはMCPを新型3Dプリンターに搭載。同時にマシンの開発チームへの研修も行われ、その1ヶ月後には最初のテストパーツの造形にこぎ着けました。

Materialise Control Platformを使えば、新型3Dプリンター開発時に独自の知財をベースにすることも、マテリアライズのノウハウをベースにすることも可能になります。ヘイコ・フライドリージック氏はこの経験を振り返り、こう述べています。

「マテリアライズと共にプロジェクトを遂行し、彼らのソフトウェアがこの業界で広く使われている理由がわかりました。マテリアライズのソフトウェアは、まさに我々の新型マシンのブレーン、心臓として機能しています。マテリアライズから心強い技術サポートが受けられたからこそ、ごく短期間での3Dプリンター開発が可能になりました。金属3Dプリントについて学ぶべきことはまだ多くありますが、これからもマテリアライズとの協力体制を続けて行く予定です」

 

「マテリアライズのソフトウェアは、まさに我々の新型マシンのブレーン、心臓として機能しています」


​短期間でAMマシン開発を実現させたMaterialise Control Platform。こちらの制御システムに関して詳しくは、お気軽にお問い合わせください。

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All images courtesy of FMTS.